小学生の子供が宿題をするのに何時間もかかってしまう。始めるのが遅い、途中で遊び始める、いつまでも終わらない・・・子どもも私(親)もイライラするし、どうしたらいいの?
今日はこんなお悩みについて。
親御さんとしては「どうしてやらないの!パッと終わらせた方が楽でしょう。宿題をやる癖をつければ何でもないんだから。後から苦労するよ」こんな風に考えてしまう方もいるのではないでしょうか?🤔
でも、子どもが宿題をやりたがらない、集中できない、やたらに時間がかかってしまうのには理由があります💡この理由に気づかない限り、親は自分の考えを押し付け、子どもは気持ちを理解してもらえてない、というループが続き、親子ともにイライラや苦労は続いていきます。
宿題が終わらない理由、子どもの気持ちを探ろう
一番大切なのは「どうして終わらないか?」を探ることです。
きっと単純に宿題の量が過剰に多いわけではないと思います。そうであればクラス全体の問題に繋がるので、他の保護者の方から声が上がって改善されていくのが一般的です。もし年相応の子が終わらない宿題量と思うのであれば先生に相談するのもひとつの手段だと思います。
ですが、「子供がどんな気持ちでいるのか?」が一番大切で、この問題の根本原因です。
子供の深層心理にはさまざまな気持ちが潜んでいます。
疲れてる、学校で散々勉強したのに家でまで勉強したくない、のんびりしたい、座っていることがストレス、勉強が分からない、解くのに苦労する、遊びたい、友達と遊ぶ約束をしている、ゲームをしたい、眠い、など…宿題をしている横で親から口うるさく言われるのが嫌だ、というお子さんもいます😥
子供の性格や性質にもよりますが、年齢が低いほど、目の前の「今、〇〇をやりたい(やりたくない)」という欲求が強く出ます。特に学校ではその気持ちを抑え頑張っていても、家では素の自分が開放されますから(←良いことですよ!✨)自分の気持ちを理解してもらえずに押さえつけられた場合の苦痛は計り知れません💦
まずは子どもの気持ちを読み取ることから始めてみましょう✨🌈✨
要注意!子どもが言うことは本心とは限らない
子どもの様子をよく観察してみましょう👀
「どうしてやりたくないの?」とか「どうして進まないんだろうね?」と声をかけて直接聞いてみても良いです。ただし、返ってくる答えは本心ではないことが多いので注意が必要です。
例)
・分からない(←本当はあるけど言えない、どう言っていいか分からない)
・別にやらなくてもいいし(←「友達と遊びたい」という気持ちで頭が一杯で適当に答えている)
・めんどくさい(←疲れてるから休みたい。宿題をやらなきゃという気持ちはある)
・勉強したくない(←勉強そのものではなく、椅子に座り机に向かうことに嫌悪感を抱いている)
ここで、「何がめんどくさいの?ほら、早くやっちゃいなさい」と言っても、その真意が「疲れてるから気力が出ない」だったら、「嫌だ、やりたくない、頑張れない」という気持ちが強く全面に出てきますよね。
もしかしたら学校で嫌なことがあって、宿題をしようとすると思い出して鬱々としてしまうのかもしれません。またはあなたのお家では「宿題をしてから遊びに行く」というルールを設けていたとして、一緒に遊ぶ約束をしている子たちはそうではなくみんなで先に遊んでいて、自分だけが出遅れてしまうことに不安を抱いているのかもしれません。
ルールなどはその家庭ごとに色々あると思いますが、ここで大事なのはその時その時のお子さんの気持ち、本音を汲み取ることなんです。
どうすれば宿題問題から抜け出せるか
お子さんの気持ちを汲み取ったあとは、お子さんに共感し、どうするか?を提案します🌟
・そうだよね、一日中椅子に座って授業受けて頑張ったんだもんね。じゃあ〇〇時までは好きなことして、〇〇時から宿題したらどうかな?
・お友達と遊ぶ約束してるの?じゃあ、帰ってきたら宿題やって、そのあとご飯にしようか?
・横にいて、分からないところは手伝おうか?そうしたら15分で終わるかもしれないよ。
など共感・提案し、お子さんが自分で「どうするか」を決めるようにします。そして、お子さんが出した答えを尊重するようにします。学校の宿題をするというのは、親ではなく子ども本人に出された課題なのですから。
よく「宿題は自分でやらなければ意味がない」という方もいますが、
・イライラしたり泣いたり、集中力が切れたりうんと時間をかけて自由時間を削ってでも1人で終わらせる
・手伝ってもらったりヒントをもらいながらでも心の負担にならない範囲内で宿題を終わらせる
・宿題をやらなくてもOK。やらなかったらどういう想いをするかを経験させる
など選択肢を用意して、どれが良いか?何を望むか?を考えれば答えが出ると思います。
これは個人の価値観や子どもの性質にもよるのでどれが良いというものはありません。ただ大切なのは、子どもの気持ちを理解するということです。小学生のうちに、「誰にも頼らず毎日決まった時間に宿題をすることが将来に繋がるんだ!」と考える子は少ないです。子どもは今目の前のことしか見えないのです。
手伝ってほしい、休ませてほしい、遊びに行きたい(友達と遊ぶ時間が減っちゃう)などの気持ちを理解することで親子の信頼関係も育まれていきます。兄弟姉妹でも性格や性質が違うので、それぞれに合ったやり方を親子で模索していくと良いと思います😊
お子さんの性格や性質、本音、手に負えない態度の理由や原因など、いつでも鑑定しますのでお悩みの方はご相談くださいね🥰ここを理解しているのと分からないままでいるのとでは、雲泥の差です。親子ともに楽になりますよ🌸
<おまけ・余談>
ちなみにわが家では、娘は宿題はきちんとやっていましたが「ここの字間違ってるよ」と指摘しようものなら激怒するタイプだったので(笑)、私は一切何も見ない、すべて娘に任せる、と決めていました。
息子は真逆で、まずじっと座っていることが苦手。漢字を覚えられない、すぐに泣く、いじける、グズグズする、眠ってしまう…というタイプだったので、宿題は出来る限り隣に座って、ヒントを出しては答えを教え、私が消しゴムをかけていました(笑)間違えを消す、という行為が彼にはとても(精神的に)負担だったのです💦どうしても宿題を嫌がり「やらない」と断言する日も多く、「自分が良いならやらなくてもいいよ」と容認しました。宿題そのものを持ち帰り忘れることも多かったので、次の日先生に怒られることもかなり多かったはず。。(でもなぜか優しい担任の先生が多かったなぁ)
そのうちに「宿題やらなきゃ」という気持ちが自発的に芽生え、なんと朝の5時に自分で起きて、誰もいないリビングで1人カリカリ…と宿題をし、そのあとはアニメを観たり自由時間を満喫するというルーティンに。小学生男子の朝活です(笑)次の日の朝やる、と彼が自分で決めたんですよね。寝坊したらアウトというスリリングさはあります🤭が、なんとも息子らしい。主人なんかは「ギリギリにやらないでほしい」と言ったりしますが、まぁ人のことは言えないでしょう…と心の中でツッコミつつ(笑)息子が自分の責任で宿題をどうやるか決め(スリルあり)実行していることが素晴らしい、宿題のやり方も正解なんてないんだよねと思っております😊🎶
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